2009年1月27日　毎日新聞(地方版)朝刊

芸術文化特別奨励者：俳優・筒井加寿子さんとピアニスト・内藤裕子さん、認定　／京都

　◇京都市、若手芸術家に財政的支援

　京都市が若手芸術家の活動を財政的に支える「芸術文化特別奨励制度」の０９年度奨励者が内定した。俳優の筒井加寿子さん（３１）＝左京区＝とピアニストの内藤裕子さん（２６）＝西京区＝で、認定式は３０日、市役所で行われる。

　制度は００年創設。自薦を基に、美術評論家ら芸術系の専門家１２人による審査委員会（会長、富永茂樹・京都大人文科学研究所教授）が決めている。審査委員には、茶道裏千家家元の千宗室さん、人間国宝の染色家、森口邦彦さんらも名を連ねている。今年度までに１９組３０人を奨励者に認定。０９年度は７０件の応募があった。

　内定した筒井さんは、京都市に拠点を置く小劇場劇団「劇団衛星」に９９年入団。０３年に退団後、フリーの俳優活動を続けており、出演作品は多数に上る。内藤さんは京都市立芸術大大学院音楽研究科修士課程に在籍中。約３年前から右手の運動機能障害を抱え、左手のための作品演奏に力を入れている。【武井澄人】（HPより転載）